¥11,000
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希少な国産の漆
ウルシの樹液である漆は、縄文時代から使用され続けている天然の塗料です。
高性能な合成樹脂塗料が溢れる現代においても漆塗膜の性能はとても優秀で、間違いなく最高峰の木工塗料です。日本の歴史の中では、漆器などの日用品や工芸品、建造物などにも多く使用されてきました。漆の使用量が増えて輸入に頼るようになった時期もありますが、文化庁が2018年までには国宝や重要文化財建造物の保存・修復作業を原則として全て国産漆を用いるようにと決定したことを受け、もともと生産量の少ない国産漆は価格も高騰し、入手困難になりました。本品はそんな希少な国産漆を用いて、塗っては拭き取り、塗っては拭き取りという工程を繰り返して薄膜を積層していく「摺り漆(拭き漆)」の技法で仕上げています。
証明された抗菌作用
高級感がありながら、優れた抗菌性を合わせ持つ
漆はウルシの木の樹液です。ウルシの木は幹に傷がつくと、固まる性質のある樹液を出して傷口をふさぎ、木を守ろうとします。その樹液を人々は縄文時代から塗料として利用してきました。水に強いのでお椀などの食器に塗られることの多い漆ですが、食べ物が傷みにくくなると経験的に言われてきました。そして、近年の研究で漆が抗菌作用を持っていることが明らかになりました。金沢工業大学 小川俊夫教授らの研究によると、漆塗りの上では細菌が繁殖せず、24時間後には100分の1以下に減少するという検証結果が出ています。
(参考論文:漆膜および関連材料の抗菌性 金沢工業大学 小川俊夫・大出直高らの実験による)
屋久杉の魅力
1000年を生きる樹木
屋久島で自生する杉の中で、樹齢1000年以上のものだけが『屋久杉』と呼ばれています。現在、自然保護のために屋久杉の伐採は禁じられているので、今市場に出ているものは昔切られた原木や台風などで倒れた木などで、大変希少価値の高い木材と言えます。またその木肌は優しい風合いで、木目が大変美しいのも、屋久杉の魅力の一つです。
長い年月を生き抜いた屋久杉の生命力は「長寿」の代名詞となっており、厄が過ぎる「厄過ぎ」という語呂の良さもあって縁起物として喜ばれています。